巨大な聖象エラワン / The Erawan Museum: 訪問日 19Sep2009


バンコクの南側を、Bang Phli-Suk Sawat Expy
(エクスプレスウェイ)を使用し、東西に抜ける時、
南側に巨大な3つの頭を持つ象が見えて来ます。

ここが、The Erawan Museumと言う名前の
美術館です。

Bang Phli-Suk Sawat Expyを移動中に
車の中から撮影した写真です。





Bang Phli-Suk Sawat Expyから撮影すると、
すぐ真横に象が見えてきます。

この象の地上からの高さは、43.6m、
象自体の重さは、250トンとの事。

このThe Erawan Museumの近くには、
トヨタのSamrong工場があります。






この象は、タイではエラワン、
インドではアイラーヴァタと呼ばれ、
3つの頭を持つ聖象です。
インドラ神(日本では帝釈天)の乗り物に
なっています。

私の好きなクメール遺跡でも、まぐさ石に、
「3つの頭を持つアイラーヴァタに乗る
インドラ神」のレリーフが良く出てきます。





Bang Phli-Suk Sawat Expyを下りて、
このエラワン象を見上げると、こんな感じ。












これは、クメール遺跡のレリーフに良く出てくる
カーラ??だと思います。
違ってたらすみません。

大きな口で胴体が無い。









斜めから見たところ。













エラワン象に近づきながら、
下から見上げたところ。












更に近くから見上げたところ。

このErawan象の内部は、以下の3つのエリアに
分かれた博物館になってます。

①地下(=蛇神ナーガの世界):
このThe Erawan Museumの
歴史や建設に関する展示や、アンティーク家具や、
タイや中国の古美術の展示。

②エラワン象の下のドーム内部(=人間界):
東洋と西洋の古美術の展示。
世界地図と星座を描いたステンドグラス。

③エラワン象の内部(=天上界):
仏舎利や、様々な時代の仏像の展示。
壁や天井に宇宙を描いたテンペラ画。


真正面下から見たところ。

この象の内部も、展示場?驚きです。











正面、右よりから見たところ。












まずは、地下の展示場を見ます。
地下の展示場は、写真撮影禁止で、写真無しです。

次に、エラワン象の下のドーム内部に入ります。

見上げると、天上には、世界地図と星座のステンドグラスが
ありました。

この内部は、人間界を表していると言う事です。












ステンドグラスの下は、
漆喰の彫刻で埋め尽くされてます。

これらの彫刻は、
Petchaburi県の職人の作品と言う事です。

そう言えば、Petchaburiの
Wat Mahathat Woravihara と言うお寺も、
多くの漆喰の彫刻が施されていました。
また、漆喰彫刻の職人の学校も併設されて
いたのを思い出しました。




漆喰彫刻。














ドームの最上階に向けて階段を登ります。

ドームの最上階には、
エラワン象内部の天上界に向かって登って行く
エレベーターがあります。










エレベーターで、エラワン象内部へ到着です。

ここが天上界。
エラワン象の中央の
頭部にあたるところと
思います。

テンペラ技法による
宇宙が描かれています。

中には仏像が。












象の内部から、外を見る事ができます。

外の人達は、まさかこんな所から見られている
なんて思ってないでしょうね!

お客が多いので、外を見るのも一瞬です。
エレベーター待ちも多く、階段を歩いて
下りました。







ドームの最上階に着くと、先程登って来た階段を下ります。
そうそう、登りの時も見ましたが、どうしても気になるオブジェクトがあります。

これは、インド神話に出てくる食いしん坊で、自分の体を食べて、
手と頭だけになったモンスターのカーラ?
ですかね。別名Kirtimukha?





















■参考
①このThe Erawan Museumは、Lek Viriyapant氏が、自分の古美術コレクションを、
 タイ国の財産として、保管、展示したいと言う希望で、建てられました。
 この人、この博物館だけでなく、タイの名所、旧跡、寺院、物語の場面をミニチュアで表現た
 テーマパークのMuan Boran(The Ancient City)や、
 パタヤの The Sanctuary of Tuth(真実の聖域 とかも、手がけています。

②聖象エラワン、または、聖象アイラーヴァタは、通常、3つの頭を持つ象として、描かれていますが、
 元々は、33の頭を持つ象であったようです。
 インド神話起源の話には、一つの体にたくさんの頭を持つ神様や、魔王が良く登場しますが、
 33も頭があるとどんなになるの?想像が難しい。
 かなり、鈴なりの頭だったのだろう。

こんな感じ?
























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